先月、河野耕三先生にご案内いただき、国富町式部岳登山に行ってきました。
法華岳公園奥の林道から、車で走ること30分。
ゲートにたどり着きます。
この式部岳、なんと名前がついたのは平成7年のことなんですって。
こちらに今年の2月に登られた方の詳しい解説があります。
このように、かなり険しい林道を登山口まで行く必要があります。なかなか簡単にはアプローチできませんが、そのかわりたっぷりの深山の雰囲気が楽しめました。
車中での河野先生のお話では、20年ほど前には河野先生のお子さんと一緒にこの辺りで1週間ほどサバイバル生活を毎年されていたとのこと。
林道終点は土砂崩れで埋まっており、そこに車を止め出発。
その前に、なんとオオルリの出迎えを受けました。
残念ながら写真に収めることは出来ませんでしたが、いやあ、きれいな瑠璃色でした。
山桜もきれいでした。
きれいな深年川を眼下に眺めながら林道歩きです。
歩きながら河野先生の植物の解説を伺います。
こちらはナンゴクミツバツツジ。
ほかにもウラジロミツバツツジ、ヒュウガミツバツツジが多いとのことです。
こちらは林道の所々に咲いていたヒメレンゲ。
水気の多いところ、川の付近に多いそうです。
先生は「この花が川の中程の石の上に咲いている群生のきれいな写真を撮りたい」とおっしゃっていました。
これはなんだか分かりますか?
一瞬、え?と思ったのですがヤマフジのつぼみです。
花が咲かないと、何か分かりませんね(^^ゞ
綾から続く照葉樹林帯のすばらしさが徐々に現れてきました。
ところでこのあと、モミやツガなどの針葉樹の大木に出会うのですが、モミとツガの見分け方は、葉の形です。
モミの葉の先は二つに割れ尖っていますが、ツガの葉先は丸くなっています。
先生くらいのプロになると樹肌だけで分かるそうですが、素人には見分けつきませんでした(^^ゞ
林道が途切れてしばらく行くと、昔の小学校あとに出ました。
出迎えてくれたのは、オオキツネノカミソリとコミヤマスミレ。
最初に出会ったツガの大木。
そこからすぐ登ったあたりには芽を出したばかりのギンリョウソウのつぼみが。
古い倒木の株からは、新しい芽吹きが。
こちらは今回であった中で一番の大木(ツガ)。
この辺りでは麓から稜線まで、温帯から寒帯の樹層が観られるということです。
いやあ、ホントに立派なツツジがたくさんありました。
白い花はミヤマシキミ。
歩き始めて1時間半。山頂へ。大森岳を望む。
記念撮影のあと、昼食をとる。
山の上のおにぎりは、格別です(^_-)
しばらく行くと、遠くの崖にアケボノツツジ発見!
必死こいて写真を撮りにいきました(笑)
今回は写真を撮るのが主目的だったので、あちこち寄り道をしました。
そのためだいぶ時間が押してきました。
先を急いでいてふと横を見ると、なんと見事なアケボノツツジが!
先ほどの苦労は何だったのでしょうか(^^ゞ
このあと根上りのアケボノツツジの大木にも出会いました。
だいぶ日も傾き始め、先生もこのあと高千穂まで行かなきゃいけない(!)、僕もテニスに行かなきゃいけないということで先を急ぎました。
楽しい山行になりました。皆さんお疲れ様でした(^_-)
当日ご一緒したEさんのブログにすばらしい写真がたくさんあります。
(その後、無事テニスに間に合った僕はさすがにボロボロになって帰りました)