アパルトヘイトをめぐるThe Daily Beast の記事から(内田樹の研究室)

今回の内田さん、いつにもまして毒舌です。

http://blog.tatsuru.com/2015/02/18_0935.php

また産経新聞か、という思いはもはや呆れ顔。
実に160万部の購読数を誇る大新聞(東京本社版71万部、大阪本社版89万部)なのですから、その影響力は無視できませんし、対外的にも注目を浴びて当然でしょう。
それは「日本人がどう見られるか」ということでもあります。

そして、さらに問題なのは、このように低調な知性の持ち主に定期的なコラムを掲載していた新聞が存在し、そのような人物を教育政策の諮問機関に「有識者」として登用してきた政府が存在するという事実の方である。
個人の頭の悪いのは処罰ではなく教化の対象である。だが、公的機関が愚鈍であることについては、そのような教化的善意では応じることはできない。
それははっきりと国益を損なうふるまいであり、それが私たち日本人ひとりひとりに長期にわたって有形無形の損害をもたらすからである。
The Daily Beast の記事はその記事内容の適否とは違う水準で「このような記事が海外メディアで配信されているという事実がもたらす国益損失」がどういうものかを教えてくれる。

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